ハードカバーのほぼ一冊まるごとデータセクションという未曾有の一冊。 読み物としては新クラスをデザインする際のガイドラインが巻末にあるけれど、ページ数的にも内容的に薄いし、ルール的な新概念はほぼ無い。
結構パワフルな一冊で、APG導入前後ぐらいにパワーの水準が上昇しそうな気がしなくもない。
ハイブリッドクラスについて、プレイテスト時に存在した親クラスとのマルチ不可の一文がなくなった。 親クラスと同名のクラス特徴を得る場合でも特記が無い限り有効クラスレベルはスタックしない。
各クラスの能力は後期のプレイテストのデータから大きく変更を受けたクラスは無いようだ。
事前に呪文操作特技を適用して準備した呪文の発動時に呪文操作特技を追加する方法が標準の能力ではなくなった。
剣の盟友メイガスと同様のブラックブレードを得るアーキタイプがエルドリッチ・ナイトのベースクラスによさげ。
血の激怒の激怒ラウンドの回復に呪文と同様の8時間の休息の条件が追加された。
2つの血脈パワーを選択的に取得するアーキタイプや、一部の血脈パワーを通常の激怒パワーと交換できるアーキタイプで おかしな事ができそうな予感がしているけど、まだ詰めてない。
呪文能力をブーストするマジックアイテムが各種収載された。
連打(相当の能力)に組み込んだモンク武器や格闘用武器のダメージが素手ダメージのように(素手ダメージよりは劣るが) レベルによって上昇するようになった。
シールドを手投げ武器として使用するアーキタイプが、能力を置換しすぎてもはや原型を留めていない件について。
呪文リストがレンジャー+ドルイドになった。
動物の相棒に適用されるAnimal Focusが本人に適用できるものとは別枠になった。 また、相棒が死亡した場合にはその分のAnimal Focusを本人に追加できる。
立ち位置が不明なのは変わらず。
Studied Combatの起動が移動アクションに軽減された。 インヴィスティゲイターの技で更に即行アクションまで短縮可能。 また透察ボーナスが命中だけでなくダメージにも加算されるようになった。
インヴィスティゲイターの技も多数追加。
各地の名探偵をモチーフにしたようなアーキタイプが各種。
あまり興味が湧かないのでよく読んでない。
呪文リストが完全に専用のものになった。傾向としては後期のプレイテスト版に同じ。
このクラス、オラクルやウィッチに対して優れている点が何かあるの?
Raging Songのレパートリーが増えた。 仲間を激怒に引き込む歌以外の効果はいまひとつ。
激怒鼓舞によって引き込まれた激怒は終了時に疲労状態にならない。
バードの知識や万能なる芸などの特徴を取り戻した。
特に変更なし?
何にせよ普通に強い。
クラスのデータに変更は無いようだけど、 専用のマジックアイテムが各種用意されるという愛されっぷり。
期待していたマスケッティアのアーキタイプはただ火器の習熟が貰えるだけのがっかりだった。
Sacred Weaponのボーナスから「神格の好む武器を使用している間基本攻撃ボーナスが良好になる」が削除された。 その代わりに、神格の好む武器でなくても《武器習熟》を所持していればボーナスを適用できるようになった。
特技でBlessingの効果を仲間に配ったりもできる。
モンクとかファイターなど前線で殴る人が、アルケミストの変異薬に手を出したバージョン、 インヴィスティゲイターのInspiration能力を得る技能職、 スレイヤーのStudied TargetやハンターのAnimal Focusを以下略……。
といった感じの量産型アーキタイプが大くてやや食傷気味。
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